NKT細胞標的がん治療とは
NKT細胞標的がん治療とは、がん患者自身のNKT細胞を標的とし、それらを活性化することを目的とした、治療法です。
※厚生労働省にて本再生医療提供計画書の届出ならびに受領済
患者末梢血細胞を加工して作った「オーダーメイドがんワクチン」を患者さん自身に注射する事で、体内のNKT細胞を活性化し、がんの進行・再発・転移を予防する治療法で、従来のがん免疫医療とは異なる大きな特徴を有します。NKT細胞とは、あらゆる種族に共通いて存在する唯一の抗原受容体しかもたない免疫細胞で、T細胞、B細胞、NK細胞に続く第4のリンパ球です。
NKT細胞標的がん治療の5つの特徴
- がんの種類にかかわらず効果が期待できます。
- 長期免疫記憶を形成します。
- 自然免疫系と獲得免疫系を同時に活性化します。
- 患者HLAタイプに関係なく治療が可能です。
- 免疫力を回復させることが期待されます。
仙台駅前アエルクリニックだけの3つの特徴
- 抗がん剤治療などとの併用治療が可能。
- 4回以上の細胞培養が可能のため長期治療が可能。
- 自前の設備で成分採血・細胞培養・投与が可能。
NKT細胞標的がん治療は、2~4回のがんワクチン投与となり、再発防止に効果を期待できます。
メカニズムとしては、以下の特徴があります。
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- がん細胞そのものをターゲットにした治療ではなく、患者体内に本来存在しているにもかかわらず、がんのために弱っている免疫細胞群をアジュバンド作用により活性化する治療法であるため、がんの種類にかかわらず効果が期待できます。
- NKT細胞の抗腫瘍効果は、他の免疫細胞を活性化するアジュバンド作用によって発揮され、活性化された免疫細胞の一部は体内に残存し、長期免疫記憶を形成します。
- 従来のがん免疫治療は、「がん抗原を発現しているがん細胞」「がん抗原を発現していないがん細胞」のいずれかしか攻撃できず、「変異がん細胞」には対応していませんでした。NKTがん治療は、自然免疫系と獲得免疫系を同時に活性化するため、上記のがん細胞を同時に排除することが期待されます。
- NKT細胞の抗原受容体はすべての人に共通であるため、患者HLAタイプに関係なく治療が可能です。
- NKT細胞は、免疫系細胞の中で唯一未熟樹状細胞と機能的に反応できるため、がんによって樹状細胞の成熟が抑えられ免疫不全となっている免疫系を活性化し、患者のがんに対する免疫力を回復させることが期待されます。
日本人価格で外国人には適用されません。
がん治療は”自由診療”のため、治療費は全額自己負担となりますが、所得税の還付が受けられる医療費控除の対象です。保険外診療になるため、本療法および本療法に伴う副作用の処置等に関る費用については、患者様にご負担いただくことになります。
治療(投与)することに伴う副作用として、過去に行われた多くの臨床研究において、重篤な副作用はこれまで報告されていません。 ただし、皮膚に毎回数か所に分けて注射しますので、注射の際に痛みを少し伴うことや、ワクチンを投与したことによる体内の免疫反応の結果、注射部位が一時的に赤くなったり(発赤)、かゆみや痛みを伴うこと、また発熱がみられることがあります。 免疫の活性化を目的とした治療法ですので、これらの反応は副作用ではありますが、一方では効果につながる必要かつ重要な反応であると考えられています。
NKT細胞標的がん治療(NKT免疫細胞免疫療法)については、以下のWEBサイトでご確認お願いします。
【出典】WEBサイト名
千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学 様
千葉大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 様
「 臨床研究のご案内 > 頭頸部がんに対する免疫細胞療法」
https://www.m.chiba-u.jp/dept/jibika/research/research02/
これまで実施した臨床試験 ※現在は募集を行っておりません。
- 唾液腺がん治療後(安全性試験)
対象:Ⅳ期唾液腺がんで手術・放射線治療・抗がん剤治療の全てまたは一部が終了した方(残存・再発でも可)ただし病理組織型は粘表皮癌・腺様嚢胞癌・唾液腺導管癌・腺癌・多形腺腫由来癌に限られます。方法:患者さん自身の血液から調製した樹状細胞を鼻粘膜下に2回投与します。本試験は単群オープン試験です。募集症例数:9例 - 頭頸部粘膜悪性黒色腫(メラノーマ)抗がん剤併用重粒子線治療後(放射線医学総合研究所との共同研究)
対象:頭頸部領域の粘膜悪性黒色腫において抗がん剤併用炭素イオン線治療が終了した症例。方法:患者さん自身の血液から調製した樹状細胞を鼻粘膜下に2回投与します。本試験はα-ガラクトシルセラミドの刺激の有無による2群間ランダム化二重盲検試験です。募集症例数:50例 - 頭頸部がん治療後再発予防
対象:Ⅳ期頭頸部扁平上皮がんで治療後に完全寛解となった方方法:患者さん自身の血液から調製した樹状細胞を鼻粘膜下に2回投与します。本試験はα-ガラクトシルセラミドの刺激の有無による2群間ランダム化二重盲検試験です。募集症例数:66例
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